出張で初めて帯広に飛んだ。
札幌には3年前の12月以降何度も通っているものの、思い返せば札幌の外まで足を延ばしたのはたったの2回。週末を絡めて小樽、富良野・旭川に行っただけだった。帯広といえば、十勝平野の中央に位置する都市で、豚丼が美味しくて、バターサンドで有名な六花亭があって、・・・くらいの知識しか持ち合わせていない。ビジネスで行くにしても、帯広がどんな場所なのか楽しみだった。
朝一番羽田発の便でとかち帯広空港に。空港から一歩外に出ると、空気が冷たかった。10月中旬の朝10時前、気温7℃。牧場の匂いもする。家畜の糞のあの匂い。空港を出てクライアント先に向かう車から見る景色には、穏やかな丘陵が連なり、牧場や畑が広がる。ビートが収穫の真っ最中のようで、土と緑の色のコントラストが美しかった。
札幌と全然違う。こんな牧歌的なところに来ると、何のために日帰り出張までして働いているのか心の底から疑問に思いたくなったけれど、きっと何も考えない方が幸せな気がした。淡々と5時間のミーティングをこなした。
ランチには名物豚丼を食べたかったのだけれど、発祥の店「ぱんちょう」が定休日だったので、トンカツ屋「とんかつ雅」に。十勝野ポークの上ローストンカツが絶品だった。上質の豚肉って脂身の旨みが最高に美味しい。滴り出る肉汁がたまらない。
とんかつ雅 (とんかつ / 帯広)
★★★★★ 4.5
クライアントに、同じ北海道でも札幌と全然違うと漏らしたら、「札幌はリトルトーキョーですから」と言われた。なるほど、そういう感覚なのかと思った。新鮮。因みに、帰路に着く15時半頃、気温は12℃だった。次は一面の雪景色だろうか。
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